
脱毛の施術を受けている最中に妊娠したってことはよくあると思います。なんといっても施術の期間が長いですから。脱毛が終わるまで避妊する、というわけにもいかない、という方も多いでしょう。でも、妊娠中の脱毛って大丈夫? 母体も心配だけど胎児への影響はどうなの? 気になりますね。
妊娠中の脱毛はダメ、というエステがほとんどです。妊娠中の脱毛がダメな理由は何なのでしょう?
光脱毛もレーザー脱毛も波長は約700nm〜800nm(ナノメーター、10億分の1m)と同じ波長帯であり、妊娠への影響も同じと考えていいでしょう。
レーザーやIPLの光は体によくないのでしょうか? いいえ、これらの波長は可視光帯であり、紫外線やX線とは異なります。
紫外線の波長は約200nm〜380nm、X線の波長はもっと短く0.001nm〜10nmです。波長が短いのでエネルギーが高く、DNAに悪影響を与えるのです。
では、妊娠中の光脱毛、レーザー脱毛は問題ないのでしょうか? 光源が母体や胎児に直接的な悪影響を与えることはありません。
エステやクリニックが妊娠中の脱毛を断るのは、2つの理由があります。
まず、ホルモンバランスが崩れて妊娠中に脱毛をしてもあまり毛量は減らない、という理由を挙げているエステのサイトが多いです。妊娠中は体毛が濃くなる方が多いようです。私は薄くなった、という書き込みもありますが、おおむね濃くなるようです。
ただ、女性ホルモンのエストロゲンは、妊娠中には大量に分泌されます。妊娠中の子宮の発育を促し、成長していく胎児を助けるためです。乳腺の成長も促します。体毛は男性ホルモンと関連が深く、女性ホルモンの分泌が盛んになっている妊娠中に体毛が濃くなる、というのは科学的には説明できません。
妊娠中は体毛が濃くなる、というのは俗説でしょう。
脱毛の施術自体が母体や胎児にとって危険だからというより、身体的にも精神的にも不安定だから、不急の脱毛は避けた方がよい、と説明するエステも多いです。
でも、本当の理由は妊婦は思いがけないトラブルが起こりやすく、クレームや訴訟沙汰になるのを嫌って、妊娠中の脱毛を断るのでしょう。
これはエステに限らず、最近、妊婦の緊急搬送で受け入れ側の病院が断り続け、たらい回しされた挙句に重大な事故に至ったケースがありましたね。産科は訴訟が最も多いのです。妊婦の脱毛が断られるのはやむをえないでしょう。
レーザー脱毛や光脱毛は母体や胎児に直接的な影響はない、と述べましたが、電気脱毛は別です。痛みを伴いますので、子宮が収縮する恐れがあります。
いずれにせよ、妊娠中の脱毛を受け入れてくれるクリニックがあったとしても、出産が済むまで不要不急の脱毛などのリスクを伴う行為は避けるべきでしょうね。生まれてくる赤ちゃんのためにも。